1日の乗降者数は87万人、変わる「大阪駅」の吸引力

「たくさんの人が集うまちづくりに貢献」

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お客様対応する大阪駅の新林駅長
 JR西日本の大阪駅(大阪市北区)は、駅と街が一体となって集客を目指す「大阪ステーションシティ」として2011年5月にリニューアル開業した。大阪市によって策定された「大阪駅北地区まちづくり基本計画」に盛り込まれた「水と緑あふれる環境作り」を踏まえ、環境配慮設備を充実させたエコステーションとしても日々進化している。

 JR西日本グループの大阪ターミナルビル(大阪市北区)が運営する大阪ステーションシティは、商業施設「ルクア大阪」や百貨店、ホテルなどが入居する南北のビルと大阪駅構内などで構成されている。新林由浩大阪駅駅長は「ルクアの開業から人の流れが変わった」と振り返る。JR西が行った流動調査では、中央改札外の南北通路で人の往来が増加。「電車に乗る以外の利用者が増え、街として発展している」(新林駅長)という。

 大阪駅の特徴の一つでもあるのが、南北のビル間に建設された「ドーム大屋根」だ。縦約100メートル、横約180メートルの大屋根は、太陽光を取り入れられるよう天窓が設けられ、昼間の照明を節電。ドーム大屋根や両ビルに降った雨水などを地下の貯水槽で処理し、トイレの水などに再利用している。駅ホーム屋根の一部には太陽光発電を設置。照明やエスカレーターなどで使用する電気の一部を賄うなど、省エネルギーに取り組む。

 新林駅長は「たくさんの人が集うまちづくりに貢献したい」と話す。梅田を中心とする「キタ」と関西国際空港を結ぶなにわ筋線や23年開業を目指す「(仮称)うめきた(大阪)地下駅」など、大阪駅周辺のネットワークは大きく変わっていく。単なる駅の開発だけでなく、いかに集客してにぎわいを創出するかが求められる。

【駅の概要】
JR西日本管轄内で最大級の駅。17年度の1日の乗降者数は約87万人で、1日約1500本の列車が発着する。
「ドーム大屋根」は新時代の象徴

日刊工業新聞2019年6月27日

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JR西日本

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