信号機は「5G基地局」に…政府・IT新戦略の中身

社会実装に重点

 政府は超スマート社会「ソサエティー5・0」実現に向けたデジタル化戦略「IT新戦略」を閣議決定した。新たな戦略ではITの社会実装に重点を置く。社会実装に不可欠となるインフラ整備として、交通信号機を第5世代通信(5G)の基地局として活用する計画や、国際的なデータ流通網の構築などを盛り込んだ。

 現在5G通信の普及に向けて技術開発が行われる一方で、社会実装には多数の基地局の配置が求められている。IT新戦略では、全国の約20万基の交通信号機に5Gアンテナを設置し、高度な通信機能を持つ次世代信号機として再構築する。大容量の情報を遅延なく通信することができるため、災害時における情報収集や自動運転への活用も期待される。

 また、個人情報や知的財産権の安全性を確保し、信頼性の高いデータ流通の仕組みを構築する。20カ国・地域(G20)首脳会議において安全性や技術の高さを発信し、国際化を視野に展開を狙う。

 さらに国内においては、全国に複数存在するシステムの一元化を進め、コスト削減を進める。現在都道府県別に運用されている運転免許システムなどを一括管理する。行政手続きの合理化により更新や発行にかかる費用の引き下げが狙える。

 内閣府の平井卓也科学技術政策担当相は「デジタルで社会問題の解決を図る取り組みは世界から注目される。デジタル格差対策をしつつ、社会全体のデジタル化を強力に進めたい」と話した。

2019年06月17日

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