音を振動と光に変換、「健常者と障がい者がともに楽しむ」新機器の仕組み

富士通がイベント支援サービス

 富士通は11日、音の特徴を振動や光で感じることができる新しい機器「Ontenna(オンテナ)=写真」を活用したイベント支援サービスを7月に開始すると発表した。オンテナ活用に関するシステム環境構築から当日の運用までを一貫して支援する。スポーツや文化団体、自治体などでの利用を見込む。2021年までに1000件のサービス提供を目指す。

 オンテナは60―90デシベルの音源の鳴動パターンを256段階の振動と光にリアルタイムで変換する。機器はクリップ型のため簡単に髪の毛や服に取り付けられる。聴覚障害や難聴の人でも音の特徴や強弱、リズムを捉えられる。イベント支援サービスではオンテナ30台の利用した場合、システム環境構築費や運用を含み日額20万円(消費税抜き)から提供する。

 富士通エレクトロニクス(横浜市港北区)の電子商取引(EC)サイトで7月に発売する。市場想定価格は2万5000円前後。初年度1万台の販売を目指す。高齢者や聴覚障がい者向けのエンターテインメント市場やeスポーツ市場を開拓する。

 また、全国の特別支援学校へ体験版を無償提供する。オンテナ10台、コントローラー1台、充電スタンド11台をセットにし、授業や部活動で使ってもらう。まずは30校へ配布する。

 富士通の阪井洋之執行役員常務は11日会見し「健常者と聴覚障がい者がともに楽しむ未来の実現を目指す」と話した。

日刊工業新聞2019年6月12日

  

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