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コンクリートの軟らかさ、練り混ぜ画像から予測するAI

太平洋セメントが開発
コンクリートの軟らかさ、練り混ぜ画像から予測するAI

写真はイメージ

 太平洋セメントは、人工知能(AI)を用いて、固まる前のコンクリートの軟らかさを示す指標値であるスランプの予測技術を開発した。コンクリート製造工程におけるミキサー内の練り混ぜ画像(写真)から瞬時にスランプを予測できる。実証実験終了後の夏以降、コンクリート製造工場に実装する。

 AIのディープラーニング(深層学習)による画像認識を活用してスランプの予測技術を開発した。正解率(実測値プラスマイナス2・5センチメートル以内)は99%以上で高い精度を確認した。従来は、工場オペレーターがコンクリートを配合通り練り混ぜられているか目視で確認しながらスランプを安定化していた。スランプはコンクリート製造において最も重要な品質項目の一つ。
                     
日刊工業新聞2019年6月7日

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