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コンクリートに「RFIDタグ」を埋め込むと何ができる?

構造物管理者の負担軽減へ、太平洋セメントがサービス提供
 太平洋セメントはRFID(無線識別)タグを用いたコンクリート内の鉄筋の歪みや腐食状態の計測結果を、クラウドでまとめて管理できるデータ管理システム「WIMO―Cloud」の提供を4月に始める。コンクリートにセンサーを埋設して、RFIDを通じて無線で状態を把握する検知システム「WIMO」の使用者を対象に無償提供する。計測器設置後の維持管理をサポートし、構造物管理者の負担軽減につなげる。

 WIMO―Cloudは、全国の橋やダム、トンネル、灯台などに設置したWIMOの計測結果をまとめて保存できるプラットフォーム。WIMOで各種構造物の維持管理情報を管理できる運用環境を提供し、クラウド上にWIMOの設置位置情報や計測結果、計測日時、計測状況の写真などを保存できる。グーグルマップとも連携して設置位置を管理するため、全国規模の事業所は国内全体を一覧で管理できるなど把握しやすい。

 ユーザー単位でIDを発行し、計測データを保存・更新できる。クラウドシステムはカスタマイズ可能で、他社のセンサー情報なども統合管理できる。測量データや図面データとひも付けることで、3次元(3D)モデル技術のコンストラクション・インフォメーション・モデリング(CIM)としても応用できる。

 データを見れば、前回いつ計測したかやどこに設置したかが分かり、継続して維持管理できる。計測システムを設置したにもかかわらず、維持管理が適切に行われず継続的に計測されていないケースもあるという。
データ管理クラウドシステムの画面イメージ
日刊工業新聞2019年3月5日

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