活性炭シートを中国に本格投入へ、キャタラーが狙う商機
新排出ガス規制の対応策を想定
キャタラー(静岡県掛川市、砂川博明社長、0537・72・3131)は、中国で自動車内装向けに高機能活性炭シートを投入する。同社の高機能活性炭はこれまで主に家庭用製品に利用されていたが、自動車向けの本格展開は国内外含めて初めて。中国で2020年に始まる新排出ガス規制「国6」に車室内の揮発性有機化合物(VOC)の規制も組み込まれており、その対応策として同製品が活用できると判断した。
キャタラーの高機能活性炭シートは、不織布に化学処理した活性炭の粉末を固定した構造。においのほか、特にアセトアルデヒドに対して高い吸着性を持つ。
これまで中国でシート内部材やキャビンフィルター用に導入を図ったことはあるが、本格的な拡販には至っていなかった。環境規制に加えて中国では無臭の内装を好む傾向があるため、このニーズも取り込めると読む。今後「法規制の展開状況を見ながら、増産も検討する」(一瀬宏樹取締役)。
さらに中国の攻勢を見つつ、「車のシェアリングやタクシーなどで活用の余地があるかもしれない」(同)と、将来は日本や欧米などでの拡販も検討する。
キャタラーの高機能活性炭シートは、不織布に化学処理した活性炭の粉末を固定した構造。においのほか、特にアセトアルデヒドに対して高い吸着性を持つ。
これまで中国でシート内部材やキャビンフィルター用に導入を図ったことはあるが、本格的な拡販には至っていなかった。環境規制に加えて中国では無臭の内装を好む傾向があるため、このニーズも取り込めると読む。今後「法規制の展開状況を見ながら、増産も検討する」(一瀬宏樹取締役)。
さらに中国の攻勢を見つつ、「車のシェアリングやタクシーなどで活用の余地があるかもしれない」(同)と、将来は日本や欧米などでの拡販も検討する。
日刊工業新聞2019年6月6日