皮脂で肌の将来を推測できる?花王が開発「RNAモニタリング」とは

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開発したRNAモニタリング。拭った皮脂にRNAが存在することを発見
 花王は皮脂の中に含まれる人のリボ核酸(RNA)を解析する技術「RNAモニタリング」を開発した。DNAの情報に基づき、体内でいろいろな働きをするたんぱく質を生み出すもととなる分子、RNAが皮脂の中に存在することを発見。採取した皮脂からRNAを抽出、精製し、RNA発現情報を解析する技術を構築した。ヘルスケアおよび肌ケアでの活用を目指す。

 健康な肌の男性とアトピー性皮膚炎患者の男性の皮脂を採取し、解析した。皮脂内に、解析可能な長さのRNAの存在を確認した。

 RNAは酵素により分解される性質のため、解析可能な長さのモノを取り出すには健康な皮膚を切り出す必要があった。同社は体への侵襲がない採取を可能とした。

 また、アトピー性皮膚炎患者には肌のバリアー機能維持に必要なRNA種の発現が低く、炎症が進むのに関わるRNA種の発現が上昇していることを解析できた。

 現在、皮脂中にある約1万種類の人のRNA発現情報の解析に成功している。肌の将来を推測できる可能性もあるという。

日刊工業新聞2019年6月5日

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