授業中の生徒の脳状態をリアルタイムで把握する技術、東大が高校で実証

学習指導の支援に、家庭学習での応用も

 東京大学大学院の開(ひらき)一夫教授らは27日、授業中の生徒の脳状態をリアルタイムに色で表すことで、学習指導に役立てるシステムの実証実験を公開した。三浦学苑高等学校(神奈川県横須賀市)の生徒24人と教師が協力。脳の働きを計測する装置を頭部につけて現代社会の授業を行った。

 同システムは、授業中の生徒と教師の脳の活動を調べるため、携帯型の脳活動計測装置(fNIRS)を頭に付ける。教師のパソコンに無線で計測データが送られる仕組みで、生徒が課題に取り組む際の脳活動をパソコン画面に表示する。平静状態を青、脳活動が活発な状態は赤で表示される。最大40人を同時計測できる。

 当日の授業では、教師が「国民主権とは何か」と質問を投げかけると、生徒が一斉に答えを紙に書き始め、脳の状態が活発になる様子をパソコン上で確認できた。

 開教授は「先生が各生徒の脳活動をリアルタイムで見ることで、授業のやり方を工夫できる。今後、生徒の家庭学習での使用も考えていきたい」と手応えを語った。

日刊工業新聞2019年5月28日(科学技術・大学)

  

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