医療ロボ「HAL」海外で普及拡大が止まらない
サイバーダイン、東南アジアで拡販
サイバーダインは医療リハビリ用の身体装着ロボット「HAL」で、海外展開を加速する。日本は医療機器の承認に時間がかかるが、海外ではスムーズな国も多く、医療機関や病院にHALの性能をアピールし、売り込む。欧米に加え、マレーシアやタイ、フィリピンなど東南アジア諸国にも積極拡販する。海外売上比率は2018年3月期の9%から、19年3月期は17%に高まった。20年3月期はさらに高まる見通しだ。
HALの海外展開は米国、ドイツ、ポーランドにおいて民間保険適用や労災保険適用で先行し、18年11月からはイタリアの民間医療機関に脳神経系疾患の治療研究向けに展開を始めている。
脳卒中や脊髄損傷などで足を動かせなくなった患者がHAL装着訓練により歩けるようになったり、症状改善効果が見られたりするという。
19年3月からはサウジアラビアで保険省の臨床試験がスタート。マレーシアやフィリピン、タイでも病院での運用が進む。
山海嘉之社長は、「新医療技術は先進国だと受け入れに時間がかかるが、途上国は携帯電話がカエル跳びで普及したように普及が早い」としている。
HALの海外展開は米国、ドイツ、ポーランドにおいて民間保険適用や労災保険適用で先行し、18年11月からはイタリアの民間医療機関に脳神経系疾患の治療研究向けに展開を始めている。
脳卒中や脊髄損傷などで足を動かせなくなった患者がHAL装着訓練により歩けるようになったり、症状改善効果が見られたりするという。
19年3月からはサウジアラビアで保険省の臨床試験がスタート。マレーシアやフィリピン、タイでも病院での運用が進む。
山海嘉之社長は、「新医療技術は先進国だと受け入れに時間がかかるが、途上国は携帯電話がカエル跳びで普及したように普及が早い」としている。
日刊工業新聞2019年5月17日