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ロボット治療にも保険がきく時代に。HALの治療に100万円を支給する特約

大同生命が医療保険に付ける
 大同生命保険は8日、サイバーダインのロボットスーツ「HAL」による治療の保障付き保険商品の取り扱いを7月に始めると発表した。大同生命の医療保険「Mタイプ」に無料特約として付ける。筋ジストロフィーなど難病にかかり、医療用HALによる治療を受けた場合、一時金として100万円を支給する。

 HALはサイバーダインが開発したロボットスーツで、日本と欧州で医療機器の承認を取得。日本では2016年から八つの神経・筋難病を対象に公的医療保険を使った治療が始まっている。大同生命とサイバーダインは16年9月に業務提携している。

日刊工業新聞2017年5月9日



AIGはリハビリ支援で提携


 AIG・ジャパンホールディングスとサイバーダインは21日、ロボットを用いた際の治療費を補償する損害保険の開発で業務提携したと発表した。サイバーダインの装着型ロボット「HAL=写真」によるリハビリ費用をカバーする保険や、重大な疾病リスクを早期発見するサービスなども開発する。2017年春にも商品化を目指す。

 AIGは傘下の損保会社を通じ、個人や団体保険の契約者への新たな商品・サービスとして提供する。例えば契約者がケガを患い、HALを活用してリハビリをした場合、高額な治療費を損害保険でカバーする。ロボット以外にもサイバーダインの小型デバイスを活用し、契約者の健康状態を常時モニタリングし、重大な疾病の予防につなげるサービスも検討する。

 サイバーダインは生命保険会社の大同生命保険とも提携ずみ。AIGとも連携することで生保、損保の両分野から、ロボット技術を活用した治療の普及につなげる。

日刊工業新聞2016年11月22日



日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
今後、医療機器の承認を受けたロボットが増えてくれば、リハビリ費用を保険でカバーすることが一般的になるかもしれません。

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