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“空飛ぶクルマ”開発を加速させる愛知県豊田市の一手

屋外飛行試験場所の土地を無償貸与
“空飛ぶクルマ”開発を加速させる愛知県豊田市の一手

開発を進める空飛ぶクルマ(イメージ、カーティベーター提供)

 走行と飛行が可能な“空飛ぶクルマ”を開発する有志団体「CARTIVATOR(カーティベーター)」と、その事業化を目指すSkyDrive(スカイドライブ、東京都新宿区)は9日、愛知県豊田市と空飛ぶクルマの開発で連携協定を結んだと発表した。豊田市は屋外飛行試験場所として、同市足助地区の土地を無償貸与する。開発スピードを加速し、まずは今秋の有人飛行試験と2020年の有人デモ飛行の成功を目指し、目標とする23年の事業化につなげる。

 豊田市が保有する約8000平方メートルの土地を、飛行試験や開発拠点として提供。6月から活用を始める。このほか事業化に向け、市内製造業者とのマッチング支援、法整備面での協力なども行う。会見したカーティベーター代表でスカイドライブの福沢知浩社長は「協定によりベストな場所で開発ができる。開発スピードを2―3倍高めて実用化したい」と意気込んだ。太田稔彦豊田市長は「空飛ぶクルマが実現する最初の舞台が豊田市になれば」と期待を寄せた。
日刊工業新聞2019年5月10日

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