仕事の集中度を高めたい!ダイキンが注目する「空調と座席」の相関
席へ誘導する空調システム開発へ
ダイキン工業は、脳波などから仕事への集中度合いを分析し、最も力を発揮できそうな温湿度環境にある座席に誘導するシステムを開発する。同じオフィス内でも仕事がはかどる環境は各自異なる。温湿度と作業効率の相関関係を割り出し、生産性向上に結びつける。今夏にも東京都内で実証を始める。得られた知見を次世代の空調開発に生かす。
ダイキンは都内に事務所を借り、室内の温湿度環境に差をつけたフリーアドレス制オフィスを開設する。自社の社員を対象にウエアラブル端末などにより生体情報を取得。社員の歩行状況などから生産性を分析する。同時に仮眠が生産性に及ぼす影響も分析する。
一般に夏場は28度Cと高めの温度で、湿度を下げることで蒸し暑さを解消する考えが主流だ。だがダイキンの先行試験では、温度を下げ、湿度は高い方が仕事に集中できる可能性がある。この仮説を検証できれば、これまでとは異なる温湿度設定で運転する空調の開発につながる。
ダイキン工業は業務用空調で国内シェア首位。ただ、市場が成熟化し、省エネルギー性能だけでは差別化が難しくなった。生産性やヘルスケアと組み合わせた次世代空調を模索し、成熟市場での成長を目指す。オフィスでは温度を一律で設定する場合がほとんどだが、実証成果次第で細かい温湿度制御ができる多機能機種の需要が高まる期待もある。
ダイキンは都内に事務所を借り、室内の温湿度環境に差をつけたフリーアドレス制オフィスを開設する。自社の社員を対象にウエアラブル端末などにより生体情報を取得。社員の歩行状況などから生産性を分析する。同時に仮眠が生産性に及ぼす影響も分析する。
一般に夏場は28度Cと高めの温度で、湿度を下げることで蒸し暑さを解消する考えが主流だ。だがダイキンの先行試験では、温度を下げ、湿度は高い方が仕事に集中できる可能性がある。この仮説を検証できれば、これまでとは異なる温湿度設定で運転する空調の開発につながる。
ダイキン工業は業務用空調で国内シェア首位。ただ、市場が成熟化し、省エネルギー性能だけでは差別化が難しくなった。生産性やヘルスケアと組み合わせた次世代空調を模索し、成熟市場での成長を目指す。オフィスでは温度を一律で設定する場合がほとんどだが、実証成果次第で細かい温湿度制御ができる多機能機種の需要が高まる期待もある。
日刊工業新聞2019年4月23日