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電動キックボードもシェアリングサービス

実証実験開始、QRコード読み込みで簡単レンタル
電動キックボードもシェアリングサービス

電動キックボードのシェアリングサービス「LUUP」の実証実験に向け、連携協定

 Luup(ループ、東京都渋谷区、岡井大輝社長)は18日、電動キックボードのシェアリングサービス「LUUP」の実証実験に向けて、静岡県浜松市と三重県四日市市、奈良市、東京都多摩市、埼玉県横瀬町の5市町と連携協定を結んだ(写真)。1人乗りの電動キックボードを街中や公道で走らせ、高齢者や歩行者、自転車、ベビーカーなどとの共存の課題や問題点を検証、公共交通手段としての可能性を探る。実験の規模や開始時期は未定で、連携する自治体と個別に詰める。

 電動キックボードは中国製で、安全確保のため最高時速は19・5キロメートル。街中に置いてあるキックボードの2次元コード「QRコード」をスマートフォンで読み込み、ロックを解除すれば利用できる。充電式で排ガスを出さないほか、電気自動車(EV)より重量が軽いため3時間充電で40キロメートルと、長距離を走れる。

 連携した5市町は市内交通でそれぞれ個別の悩みを抱える。「多数の市町が合併したため市の面積が広く、市内交通はバスに頼っているが不採算地域の扱いが課題」(浜松市)。「中山間地なので公共交通が進んでいない。住民はもちろん、観光客の足で活用したい」(横瀬町)。電動キックボードは“歩くには少し遠い”徒歩15―30分圏内の移動交通手段として可能性を探る。

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