白熱電球を再現したLED照明、デザイナーのこだわり

ビートソニック生産技術部長・戸谷大地氏に聞く

自動車用品を中心に、多彩なアイデア商品を世に送り出しているビートソニック(愛知県日進市、戸谷勉社長、0561・73・9000)。数多い商品の中でもLED照明機器は、新しい事業の柱と位置付け、力を入れる。その特徴は意匠性だ。白熱電球を再現した「サイフォン」は、その郷愁を誘うデザインが注目されている。デザインも担当する戸谷大地生産技術部長に、そのこだわりを聞いた。

―サイフォンの開発のきっかけは。

「市場にないLED照明をつくりたかった。そこで『レトロ』で『ヴィンテージ』なデザインにすれば市場で受けるのではと考え、4年前に発売した。目指したのは、そこにあるだけで(郷愁を誘う)雰囲気が出るような照明。発光部分は白熱電球のフィラメントを模した形状にした。また、白熱電球にはガラス表面に金色や銀色の加飾を施したものがあったが、それもシリーズ商品として用意した。空間をデザインする選択肢が広がった」

―サイフォンは、どのような場面で使われていますか。

「主に商業施設で使われている。BツーB(企業間)向けが8割ほどを占める。省エネ化で、照明はLEDだけにするが何か特徴を出したいという店舗に好評のようだ。建築士の間でも知名度が高まってきていると感じる。最近では欧州の有名照明ブランドの推奨電球として使われているものもある。意匠性と品質が評価されたと思っている。サイフォンの売り上げを2倍、3倍に拡大し、ロングセラー商品にしていきたい」

―商品をよりオシャレに見せるため、電球周辺器具も手がけていますね。

「電球に合うシンプルで、より雰囲気が際立つような器具をつくっている。こちらも自社でデザインしており、顧客の要望に応じて、空間にしっくりくるものを提供できる。電球だけでなく、周辺器具と一体で手がけていることをもっとアピールしたい」

戸谷大地生産技術部長

(聞き手=名古屋・岩崎左恵)

日刊工業新聞2019年1月22日

  

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