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透明アラミドフィルムの硬度と屈曲耐久性が両立できた!

東レがフレキシブルディスプレー用に開発
透明アラミドフィルムの硬度と屈曲耐久性が両立できた!

開発した透明アラミドフィルムは、折り畳み式ディスプレーなどの用途を想定(サンプル)

 東レは、ガラス並みの硬度を備え、屈曲半径1ミリメートルの折り曲げにも耐える透明アラミドフィルムを開発した。情報端末などのフレキシブルディスプレーの最表層部にあたるカバーウインドーとしての使用を主に想定。ガラスと同様に傷が付きにくく、デザイン性の高いディスプレーの実現につなげられる。透明回路基板や透明太陽電池などの用途も見込み、数年後の実用化を目指す。

 同社の既存製品で、データバックアップ用の磁気テープなどの素材として使われているアラミドフィルム「ミクトロン」の技術を基に開発した。ミクトロンは黄色みがかった色をしているが、開発品は独自のポリマー設計技術により無色透明にした。

 この透明アラミドフィルムの表面に専用のコーティングを施すことで、超高硬度となる鉛筆硬度9Hを達成。屈曲半径1ミリメートルの条件で屈曲試験を100万回繰り返しても、折り曲げ部に線が入ったり破断したりしないことを確認した。

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