ゴーンの元懐刀、規模拡大の野望はまだ続く?

PSAのタバレスCEOがFCAとの統合を画策したが…

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GMからオペルを買収したPSAのタバレスCEO
 米ウォール・ストリート・ジャーナルは、仏自動車大手グループPSA(旧プジョー・シトロエン・グループ)が今年、欧米自動車連合フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)に合併を打診していたと報じた。ただ、FCA側が拒否したことで協議は破談に終わったという。

 PSAのカルロス・タバレス最高経営責任者(CEO)は、同社として約30年ぶりとなる米国市場への復帰を望み、合併によってFCAが米国に持つ販売網を活用できるとの思惑があった。しかしFCA経営陣は、PSAとの合併で事業が欧州市場に偏り過ぎることを懸念。フィアット創業一族のアニェリ家も反対したという。

 PSAとFCAの昨年の販売台数は合計で870万台。仮に合併が実現すれば、米ゼネラル・モーターズ(GM)を抜いて世界4位の自動車グループとなる。

COMMENT

中西孝樹
ナカニシ自動車産業リサーチ
代表

今年のジュネーブショーでは、PSAとFCAの合併交渉の話題でもちきりだった。実質的には、PSAがFCAを買収する交渉と言われていた。米WSJでは結果的に「破断」と報道している。元日産・ルノーのエグゼクティブであったPSAのタバレスCEOは、オペルを飲み込み、更なる規模拡大の野望を抱いているようだ。95gの欧州燃費規制は2020年末に控える。欧州勢の合従連衡への動きは一段と活発化が予想される。同時に、ルノーは日産を失うわけにはいかないだろう。

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