事業環境が悪化、格安スマホ「マイネオ」が黒字化へ計画修正

ケイ・オプティコム、販売管理費削減など

 ケイ・オプティコムは、格安スマートフォンサービス「マイネオ」事業で、契約件数が大幅に伸びなくても利益を確保できる体質を目指す。自社に協力的な利用者と販売戦略や収益構造の改善を議論してサービスの質を高め、販売管理費も削減する。2014年のサービス開始以降、営業損益で赤字が続いていたが、これらの取り組みによって19年度に黒字化を狙う。

 ケイ・オプティコムは、通信キャリアから回線を借りサービスする仮想移動体通信事業者(MVNO)としてマイネオ事業を展開する。19年2月時点で113万回線を獲得しており、利用者と対話を通じたサービス改善を進める。今後は販売戦略や技術課題といった非公開だった情報をオープンにする範囲を拡大し、利用者と付加価値の高いサービスを生み出す仕組みを作り、利益改善に結びつけていく。同時にテレビCMなどを減らして販売管理費を削減し、口コミ紹介を中心とした顧客開拓を進める。

 同社は18年夏に、マイネオ契約件数を20年度までに200万回線へ高め、黒字化する方針を示した。ただ大手キャリアの通信料金引き下げの表明や通信料と端末料を分離する議論などが進み、事業環境が悪化。200万回線の目標は実質的に取り下げ、計画修正に踏み切った。

日刊工業新聞2019年3月26日

葭本 隆太

葭本 隆太
03月26日
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格安スマホの中でも評価が高く、順調に契約者数を増やしていた印象のマイネオがこの判断。格安スマホ市場が大きな岐路に来ているように思います。

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