成長鈍化の格安スマホ、“マイネオ”が高齢者開拓狙う一手

初期設定で自宅に郵送サービス開始へ

 ケイ・オプティコムは、格安スマートフォンサービス「マイネオ」で、初期設定を済ませた携帯電話端末を契約者の自宅に郵送するサービスを2019年に始める。ウェブで手続きを済ませると1週間内に端末が届く。従来初期設定は自分で行うか、店舗などで代行してもらう必要があった。同社が格安スマホの契約から設定、郵送までを担当し、高齢者などスマホの扱いに不慣れな初心者や店舗が近くにない地域に住む人の需要を取り込む。

 新サービスはマイネオの携帯電話端末とSIMカードをセットで購入したユーザーが対象となる。専用サイトで料金プランや端末の機種などを選択して顧客情報を入力すると手続きが完了。1週間程度で自宅に届く。

 各種アプリケーション(応用ソフト)のダウンロードや設定といった対応も検討する。料金は1000円程度を想定している。これまでスマホの操作に不慣れなユーザーは、近隣のマイネオ専門店で別料金を支払い初期設定を代行してもらうほか、約1万円での訪問サポートサービスを申し込む必要があった。

 マイネオの契約数は10月末で110万6000件。MM総研(東京都港区)の調査によると3月末時点での国内シェアは5位。急成長した格安スマホ市場だが、アーリーアダプター(初期導入者)の需要が一巡したことなどを背景に、契約数の伸びが鈍化傾向にある。格安スマホ事業者がさらなる成長を図るには高齢者などスマホに不慣れな層を取り込むことが必要となる。マイネオは大手キャリアから格安スマホに乗り換える際の不安要素の一つである初期設定作業を代行し、不安を払拭(ふっしょく)することで多様なユーザーの需要を取り込む。

日刊工業新聞2018年12月4日

葭本 隆太

葭本 隆太
12月05日
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格安スマホ契約数の伸び鈍化の背景として、文中ではアーリアダプター層の一巡が上げられていますが、昨年に携帯キャリアが値下げ攻勢(ドコモの「ドコモウィズ」やKDDIの「ピタッとプラン」)をかけた影響もかなりあると見られます。その中で、格安スマホとはいえ、契約を拡大するためには顧客への丁寧な対応が必要になってきたということでしょうか。これまでは店舗での対応などは最低限にすることで、“格安”を保ってきた側面があるので、今回の取り組みについての収益構造をどのように考えているのかが気になりました。

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