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東大地震研の古文書495点を解読して浮かび上がったコト

くずし字などを現代のテキストに変換
東大地震研の古文書495点を解読して浮かび上がったコト

地震年代記(東京大学地震研究所図書室所蔵)の翻刻画面(国立歴史民俗博物館提供)

 東京大学地震研究所図書室が保有する古文書495点のすべての解読が完了した。2年をかけて市民と研究者が協力して古文書のくずし字などを現代のテキストに変換した。347人が参加し465万字を入力した。江戸時代の地震や火山災害などの被害の様子が浮かび上がってきた。

 京都大学古地震研究会などが主催する「みんなで翻刻(ほんこく)」プロジェクトで東大地震研の資料を解読した。インターネットで多人数が同時に書き込めるシステムを整え、古文書の文字を現代語に直していく。2017年1月にスタートし、閲覧のみの人を含めて4626人が登録し、347人が実際に翻刻作業にあたった。

 東大の加納靖之准教授は「研究者が読み切れていなかった部分も翻刻でき、被害の様子が鮮明になった。多くの人が自分の地域で昔どんな災害があったか知るきっかけになれば」と期待する。
日刊工業新聞2019年3月21日

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