10kgを持てる長~~~いロボの手、何に使う?

東工大が開発、10mまで伸長

 東京工業大学の遠藤玄准教授は10キログラムの重量物を持てる、長さ10メートルの長尺ロボットアームを開発した。10個の関節を持ち、折り曲げて入り組んだ高所や離れた場所にアームを伸ばせる。インフラ点検や福島第一原子力発電所の調査などに提案する。2019年度は原発内部の模擬試験環境で調査の運用性を確かめる。

 ワイヤ駆動で10個の関節を制御する。上下に回転する関節が7個、左右に回転する関節を3個連結し、原発内部の障害物や柱を器用に回り込むなどで避けて目的の場所にアームを伸ばせる。

 ワイヤに熱延伸製の高強度化学繊維、関節にジュラルミン製プーリー(滑車)、滑車固定にスラスト針状ころ軸受を採用した。アーム重量を抑えつつ剛性を高めた。

 アームを10メートル展開した状態で10キログラムの重量を支えられる。従来はアームを伸ばすと自重を支えることしかできず物を持てなかった。カメラや線量計を搭載し、廃炉調査に活用できるようになった。狭所に入り込んでも、ケーブルを切ると各関節の力が抜けるため引き抜いて回収しやすい。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の支援を受け開発した。

日刊工業新聞2019年3月20日

日刊工業新聞 記者

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03月21日
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