不思議な発色のステンレス食器、独特の質感が人気でネット販売も

中野科学がオンラインショップ開設へ

 中野科学(新潟県燕市、中野信男社長、0256・62・2548)は、金属表面に酸化膜を作って色を出したステンレス食器ブランド「As it is(アズイットイズ)」の公式オンラインショップを、今夏にも立ち上げる。取扱店のない地域でも簡単に購入できるようにする。初年度1000万円の売り上げを目指す。

 アズイットイズは2018年に発売した。東京・名古屋・福岡など全国主要都市のセレクトショップや、燕市内の店舗などで発売中。独特の質感から人気が徐々に高まり、小売店から問い合わせや商談依頼が増えてきているという。「お客さまから、『店舗が近隣にないが手軽に買いたい』との声も多く、開設を決めた」(中野俊介専務)。オンラインショップは、アズイットイズのホームページ内に設けるか、別のドメインにするかは現在検討中。

 アズイットイズは「酸化発色」技術を用いた。薬品を使って、ステンレス表面を反応させて1マイクロメートル(マイクロは100万分の1)未満の酸化膜を作る。膜の表面で反射する光と、膜を抜けて金属表面で反射する光が干渉することで、金属が色づいて見える。膜の厚みを変えることで見える色も変わる。

 塗装と違ってはがれにくく、安全性も高い。現在は、紫や黄色など5色のラインアップで、税抜き価格1500円からのスプーンとフォーク、同5000円からのプレートを用意。ツヤを消した「マット仕上げ」もある。

 母材となるスプーン作りやブランディング、パッケージデザインなどは地域の企業を中心に連携している。4月には1人増やして3人体制で拡販を進める。中野専務は「販売を通じて、燕三条地域をもっと振興させたい」としている。

日刊工業新聞2019年3月7日

  

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