なぜ“めがねの鯖江”にいろんな企業や人が集まるのか

実社会で検証する街

 福井県鯖江市は20日、TBM(東京都中央区)、慶応義塾大学大学院メディアデザイン研究科と、新素材により資源循環モデルを構築する連携協定を結んだと発表した。石灰石が主原料の素材を地域の印刷物に使い、使用後の回収と再資源化、高付加価値商品に再生・販売する仕組み作りを目指す。

 TBMの新素材「LIMEX(ライメックス)」を使う。紙やプラスチックの代替として注目されている。TBMは第1工場(宮城県白石市)から、シート材を鯖江市に供給する。同市が地域イベントのポスターを作るほか、地域飲食店がメニュー表に使う。

 市内郵便局の12カ所に回収ボックスを置いて使用済み品を集め、プラスチック代替の原料ペレットに再資源化する。それを同市内の樹脂成形会社で、漆塗り仕様の食器などに商品化する。

ライメックスを成形したスマホカバーや器を持つ鯖江市の牧野百男市長(左)ら

(2018年8月20日)

梶原 洵子

梶原 洵子
08月24日
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めがねが有名な鯖江市ですが、漆器の産地でもあります。3者で連携し、持続可能な開発目標(SDGs)の12「つくる責任つかう責任」への貢献を目指すそうです。

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松木 喬
松木 喬
08月23日

「福井モデル」(文春文庫)によれば、鯖江は新しい取り組みをスタートしやすい土地柄、新規事業をやろうと思う人がいれば、支援してくれる人がいる。メガネ産地として形成された産業風土。「リサイクルできる」とTBMがいくら言っても、やってくる人がいないと社会実装できません。本当にできるのか、やるときの運用の課題は何?実社会で検証できるので、企業としてはありがたい場所です。

  

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