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SDGsが「経営陣に定着した」企業、過半を超えた理由

中間管理職や認知度も2ケタ突破
 持続可能な開発目標(SDGs)が経営層に認知されてきたことが、地球環境戦略研究機関(IGES)などの調査で分かった。2018年9―10月のアンケートに回答した企業の59%が「経営陣に定着した」と回答しており、前回の17年の調査よりも23ポイント上昇した。

 課題だった中間管理職や従業員への認知度も初めて2ケタを突破した。

 IGESは、グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン(GCNJ)会員287社・団体を調査し、180社・団体から回答があった。GCNJは主に大企業が参加するCSR推進団体。

 経営陣に浸透した理由について小野田真二IGES研究員は「経団連が企業行動憲章をSDGsに合わせて改定するなど、外部要因が大きい」と分析した。

 また、取締役会でSDGsへの取り組みを議論した企業も70%あり、前回調査から22ポイント増加した。「中間管理職に定着」は18%、「従業員に定着」は17%といずれも前回比9ポイント上昇しており、SDGsが少しずつ企業内部に浸透してきた結果を示した。
日刊工業新聞2019年3月5日
松木喬
松木喬 Matsuki Takashi 編集局第二産業部 編集委員
CSR推進団体の「グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン」の会員数が1年で50社増加し、参加は300社・団体を超えたそうです。これもSDGs効果です。SDGsについて経営者の理解が高まったのは、ESG投資、金融庁の方針など外部の影響が大きいとのこと。ちなみに従業員への浸透で有効なのは「トップメッセージ」という結果でした。

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