集中力低下を検知すると仕事がはかどる空間を演出

凸版印刷がシステム開発、五感を通じて集中力を高める

 オフィスにいながら海や寺でリフレッシュ―。凸版印刷は、測定した脳波を基に集中力が下がると映像や音・香りを切り替えて集中力を高められるシステムを開発した。仕事の効率化やパフォーマンス向上につながる。企業向けに6月の提供開始を目指す。

 システムはイヤホン型の脳波測定デバイスと4K映像を表示する映像装置、香りを瞬時に切り替えられるアロマシューターを使う。同デバイスが集中度の低下を検知すると、タブレットなどに「海の見えるワークスペース」「夕暮れのお寺」「都会のカフェ」といった選択肢が表示される。シーンを選ぶと映像と音、香りが切り替わる仕組み。

 海を選ぶと映像装置に海の映像を表示し、同装置のスピーカーから波の音が出る。併せて、潮のような香りを放つという。寺を選ぶとヒグラシの鳴き声や鐘の音が流れ、線香の香りがする。カフェを選ぶと喧噪(けんそう)音やジャズの音、コーヒーの香りが出る。

 約50人を対象にした実証実験では、被験者の69%が同システムを導入した方が集中できたと回答。さらに映像や香りなどを切り替えた後に61%の人から集中力の上昇を計測したという。

日刊工業新聞2019年2月27日

  

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