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雑音を遮って集中。身に付けられる一番小さな個人空間

パナソニックが初のクラウドファンディング
 パナソニックは2日、不特定多数から資金調達するクラウドファンディングを製品開発に活用すると発表した。第1弾として、周囲の視界や雑音を遮り、集中力を高めるヘッドホン型端末「ウエアスペース=写真」の事業化に生かす。働き方改革の一環でフリーアドレスやシェアオフィスの利用が増える中、1人で集中したい時に使う。新規製品は需要予測が難しいため、市場の反応を商品化前に読み取れるクラウドファンディングを活用する。

 カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)グループのクラウドファンディングサイトを活用。同サイトを日本の大企業が活用するのは初めて。端末の消費税込みの価格は2万8000円から。12月11日までに1500万円以上を集め、2019年8月発売を目指す。同端末はノイズキャンセル機能などを搭載し、個室で仕事している感覚が得られる。パナソニックが4月に買収したシフトール(東京都中央区)が製造販売を担う。

(文=平岡乾)
日刊工業新聞 2018年10月3日
梶原洵子
梶原洵子 Kajiwara Junko 編集局第二産業部 記者
思ったより軽い着け心地でした。通常は周囲の会話や雑音が聞こえにくくなるぐらいのノイズキャンセルで、話しかけられるとわかります。視野も狭められて、目の前のパソコン画面などに集中できます。カフェなどで仕事をする人が多いため、潜在ニーズはありそう。あとは見た目がどう評価されるか。ガジェット好きの心はくすぐりそうです。想定ユーザーはソフトエンジニアやウェブデザイナーとのこと。

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