マツダ車がもっと省エネになるドアの秘密

マツダ車がもっと省エネになるドアの秘密

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マツダの小型車「デミオ」(同社公式ページより)
 ヒロテックと広島県立総合技術研究所、ひろしま産業振興機構は、自動車のドアの断熱性能を精密に計測する手法を開発した。屋根や床などの外板部品にも応用でき、コストや重量の増加を抑えた的確な断熱対策ができる。特に電気自動車(EV)の航続距離拡大には、車体を高断熱にして空調による電力消費の低減が重要と見て、適用を広げる。

 開発した計測装置は発泡スチロールの二重構造の箱を使用。箱の1面だけを開放して計測対象のドアを載せる。他の5面は内箱を外箱で覆い、内箱と外箱をヒーターで同一の温度に保って、ドアからのみ熱が逃げるようにした。

 ドアからの放熱を計測した結果、内張材(ドアトリム)のない外周部や窓ガラスからの放熱が多いことが判明。車のドアは外と内の2枚の鋼板と樹脂製ドアトリムの3層からなるが、各層間の空気層やトリムの構造が大きな役割を果たすことが分かった。

 ヒロテックはマツダ車のドア生産を請け負う。新計測技術を用いてドアの断熱性向上の研究を続ける。他の2者は広島地域の部品メーカーに計測技術を広め、地場部品業界の技術力向上につなげる。

 この計測技術により3者は、日本機械学会中国四国支部から2018年度の「技術創造賞」を受賞した。

開発した計測装置

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