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ダイハツ、無資格者が検査工程に入れないシステムを全工場へ

顔画像で認証
 ダイハツ工業は、車両の完成検査を担当する有資格者を顔画像で認証して管理するシステムを国内の全工場に導入する。2017年に発覚した日産自動車やSUBARU(スバル)の無資格者による完成検査の問題を受けて、管理を厳格化する。新システムは6月に京都工場(京都府大山崎町)に導入する。滋賀(滋賀県竜王町)や池田(大阪府池田市)などほかの国内工場にも順次、導入する。

 従来から有資格者の印鑑や書類などを使って管理しており、不正はなかった。新システムは始業時に登録した有資格者の顔情報と実際に検査した作業者の顔画像を照合する仕組みで、無資格者が検査をできないようにする。完成検査の全工程に導入する。業務効率向上の効果も見込めるという。
日刊工業新聞2019年2月25日掲載
梶原洵子
梶原洵子 Kajiwara Junko 編集局第二産業部 記者
生産ラインへの顔認証への導入は、業界内で相次いで起きた検査不正を受けてのこと。顔認証技術は、高い技能を持つ人と習熟中の人を見分けて生産ライン内の最適な配置を支援したり、体調の悪い人を見分けてアラートを出したり、色々と使えます。ポジティブな用途にも利用が広がってほしいです。

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