社長が「ウイイレ」で激突!eスポーツで企業間交流

日立システムズ、社内外のコミュニケーション促進に一役

 日立システムズがゲーム対戦競技「eスポーツ」を通じ、他社との交流促進や社内の活性化に取り組んでいる。2月上旬に同社本社で初めてとなるeスポーツ大会を開催し、社内外から約90人が参加した。eスポーツは誰もが参加できるほか、スポーツのようにゲーム画面を見ながらさまざまな人と手に汗握る展開に一喜一憂できる魅力がある。eスポーツを通じて企業間や社員同士で新たなコミュニケーションが生まれつつある。

会議室で練習


 日立システムズは、2018年10月に社内にeスポーツ部を新設。現時点の正式部員は33人で、北野昌宏社長も部員の1人だ。同社がプレイするのはコナミデジタルエンタテインメント(東京都港区)が提供するサッカーゲーム「ウイニングイレブン2019」。これまで定時後の会議室などで練習しながら腕を磨いてきた。

 同社は19年10月に茨城県で開催される「全国都道府県対抗eスポーツ選手権」への出場を目指している。同選手権には予選があり、まずは予選通過のために選抜チーム「神7(2チーム、補欠1人)」を選出する必要がある。2月に開催した社内大会では、選抜チーム選出のためのトーナメントと、他社のeスポーツチームとの交流戦を実施した。

 同大会に参加したのは、RPA(ソフトウエアロボットによる業務自動化)を手がけるユーアイパス(東京都千代田区)と制御盤メーカーの三笠製作所(愛知県扶桑町)の2社。三笠製作所はeスポーツの実業団チーム「キュアノス」を結成している。日立システムズの神7とプロチームの対戦のほか、北野社長と三笠製作所の石田繁樹社長の“社長対決”などが繰り広げられた。

ワクワク感共有


 北野社長は「eスポーツは指先一つで誰もが楽しめる。若い人ともワクワク感を共有できる。人工知能(AI)や情報通信技術は常に進化している。eスポーツがITをけん引する時代が来るかもしれない」とゲームの裏で稼働するシステムに目を向ける。石田社長は「ゲームはよくないというイメージを払拭(ふっしょく)したい。コミュニケーションツールとしては抜群。障がいのある方とも一緒に楽しめる」とeスポーツの効果に期待する。

エコシステム


 eスポーツにはゲーム関連だけでなく、自動車や通信事業者などさまざまな業種・業態の企業が参入している。企業にとっては経済効果や宣伝効果を見込む面も大きいが、社員間・企業間のコミュニケーションや新たなエコシステムの形成につながる点も期待される。
(文=川口拓洋)

<関連記事>
日立システムズの現場改革が面白い

日刊工業新聞2019年2月14日

  

ファシリテーター紹介

記者・ファシリテーターへのメッセージ

この記事に関するご意見、ご感想
情報などをお寄せください。