戦闘能力に座右の銘・・・社長のカード付きポテトチップスが誕生した理由

ESSPRIDE、菓子から経営プラットフォームへ

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社長のカード付きポテトチップス「社長チップス」
**ブランディング
 ESSPRIDE(エスプライド)は「お菓子を活用したファンづくりプロデュース業」をテーマに、菓子やグッズの企画を通じて企業PRやブランディングにつなげる。代表商品の「社長チップス」は全国で活躍する日本経済を支える企業の社長を紹介するカード付きポテトチップス。カードの表面に座右の銘入り社長ブロマイド、裏面は30の項目を自己採点した“戦闘能力”が記されている。2016年4月の事業開始から約250人の社長が参加した。

 当初、社長チップスは「面白いからやりたい」「カードにしてどうするんだ」と反応が両極端だった。

 テレビや雑誌、新聞などに取り上げられるようになると企業のPR・ブランディングにつながり、人材採用や社長同士のネットワークづくり、ビジネスマッチングに役立つ経営プラットフォームに発展した。

 西川世一最高経営責任者(CEO)は26歳の時に父親が経営する紙器製造会社の一部門として菓子を使った事業を開始。初めはテーマパークなどで販売する商品のプロデュースが主体だった。その中で地方の中小企業が製造する菓子を詰め合わせて企業に販売するビジネスを発想した。

 西川CEOは「全国で頑張っている製菓メーカーの商品をいかに多くの人の手に取ってもらうか。そこで小ロットでできる事業を始めた」と話す。菓子を活用し、新しい価値を見いだすプロデュース業が始まった。

新たな取り組み


 新たな取り組みとして経済誌「フォーブスジャパン」と組み、4月10日に都内で学生が選ぶ社長アワード「チャーミング・チェアマンズ・クラブ・チャンピオンシップ2019」を開く。中小企業の社長と学生の接点を創出し、新卒人材の採用に役立てる。2月20日まで参加者を募集する。

 応募者の中からノミネート社長100人を選び、さらなる審査でファイナリスト社長5人を選出。アワード当日に学生300人の前でファイナリスト社長が経営や一緒に未来を作っていきたいとの思いを伝え、学生投票で優勝者を決める。

参加1000社に


 4月には社長と学生をつなぐコミュニケーションサークルも始める。新規事業を弾みに社長チップスの参加企業を増やし、事業の幅や可能性を広げていきたい考えだ。西川CEOは「新たな挑戦が始まる今が一番楽しい。年末までに社長チップスの参加企業を1000社まで増やしたい」と意欲を燃やす。
(文=編集委員・渡部敦)
西川世一CEO

【企業プロフィル】
▽所在地=東京都渋谷区千駄ケ谷3の17の11▽売上高=非公表▽設立=05年(平17)4月

日刊工業新聞2019年2月12日

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