逆伝達可能な減速機、実用化を目指すカリスマ経営者の子会社

横浜国大が開発、日本電産シンポはEV向けも狙う?

 横浜国立大学の藤本康孝教授らは、高い減速比でも、効率良く入力方向の逆向きに力を伝達する減速機を開発した。二重の歯車が三つ、中心の歯車の周りを回る遊星歯車機構を採用した。新機構で動力の伝達損失を抑え、逆方向にも力を伝える。ウエアラブルロボットに用いれば、機械で支援する力とは反対に、人体が発生させる力をモーター負荷で計測できる。ロボによる、より滑らかな支援が可能になるとしている。

 減速機はモーターから入力される回転速度を歯車などの機構で抑え、トルクを高めて出力する。この比率を100対1に上げると、逆方向(モーター側)に力が伝わらないという課題があった。今回、遊星歯車で減速機構の損失を抑え、逆方向へも力が伝わる減速機を開発した。

 通常方向の伝達効率は89・9%で、逆方向は89・2%。減速比は102対1と大きな力を伝えられる。市販品は6―7割程度の伝達効率だった。

 逆方向へ高効率伝達できるとエネルギー回生が可能。電気自動車(EV)の変速機構にも提案する。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の支援で開発した。連携する日本電産シンポ(京都府長岡京市)が実用化を進める。

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日刊工業新聞2019年2月8日

  

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