福島・南相馬市にベンチャー呼び込め、ある男の挑戦
起業家支援施設を開所
福島第一原子力発電所事故による帰還困難区域以外の全区域で避難指示が解除された福島県南相馬市小高地区。同地区の暮らしを支えるサービスや事業の振興を図ろうと、地元でITベンチャー業をしていた和田智行氏らが、起業家らの活動拠点「小高ワーカーズベース」を2014年に設立した。同社は「小高パイオニアビレッジ」を新たに事業化し、20日に開所する。起業家をバックアップして、この地域に新しい事業を創造していく。
帰還困難区域となって一時は住民がいなくなった小高地区は、1万3000人のうち3000人が戻ってきている。この帰還の動きを加速するため、地域に事業を興し、人を呼び込むことが一番の課題と小高ワーカーズベースを立ち上げた。
和田氏は貸事務所やガラス工房も事業化してきた。ガラス工房ではガラスアクセサリー製作の専門企業から指導を受け、地元の20―40代の職人4人を2年をかけて養成、職人が製作を行っている。
同地区で新事業を創造する拠点として小高パイオニアビレッジを20日にプレオープン、3月から正式にスタートする。投資額は8000万円。延べ床面積280平方メートルの吹き抜け構造2階建ての建屋で、1階はコミュニケーションの場と台所、2階はオープンスペース、そこで作業ができる。簡易宿泊施設も5部屋用意する。
この施設を利用し起業をバックアップする。オープンスペースのため入居メンバーが自由に会話でき、新しいアイデアが生まれることを期待する。入居者は地域おこし協力隊でも募集、移住することを基本に6人が決まった。ガラス工房も入居、現在13人が入る。
コワーキングスペースとゲストハウス、工房の複合化により、長期宿泊も含め新しい事業を同施設から発信していく。当面30人の入居を目指しており、福島県以外の企業が同地で新しい事業を興していくための拠点としても利用を目指す。1月は地元高校の研究報告会が開催される。
和田氏は事業を通して「周辺にある用地を利用し新しい企業が進出してくれば、そうした企業も利用する地域コミュティーの場となる」と期待している。
帰還困難区域となって一時は住民がいなくなった小高地区は、1万3000人のうち3000人が戻ってきている。この帰還の動きを加速するため、地域に事業を興し、人を呼び込むことが一番の課題と小高ワーカーズベースを立ち上げた。
和田氏は貸事務所やガラス工房も事業化してきた。ガラス工房ではガラスアクセサリー製作の専門企業から指導を受け、地元の20―40代の職人4人を2年をかけて養成、職人が製作を行っている。
同地区で新事業を創造する拠点として小高パイオニアビレッジを20日にプレオープン、3月から正式にスタートする。投資額は8000万円。延べ床面積280平方メートルの吹き抜け構造2階建ての建屋で、1階はコミュニケーションの場と台所、2階はオープンスペース、そこで作業ができる。簡易宿泊施設も5部屋用意する。
この施設を利用し起業をバックアップする。オープンスペースのため入居メンバーが自由に会話でき、新しいアイデアが生まれることを期待する。入居者は地域おこし協力隊でも募集、移住することを基本に6人が決まった。ガラス工房も入居、現在13人が入る。
コワーキングスペースとゲストハウス、工房の複合化により、長期宿泊も含め新しい事業を同施設から発信していく。当面30人の入居を目指しており、福島県以外の企業が同地で新しい事業を興していくための拠点としても利用を目指す。1月は地元高校の研究報告会が開催される。
和田氏は事業を通して「周辺にある用地を利用し新しい企業が進出してくれば、そうした企業も利用する地域コミュティーの場となる」と期待している。
日刊工業新聞2019年1月18日