ANAホールディングス社長が明言、国際線の新規就航で路線拡大にかじ

成田-豪パース線を開設

 ANAホールディングス(HD)の片野坂真哉社長は25日までに日刊工業新聞社などとの取材に応じ、傘下の全日本空輸(ANA)が2019年9月1日から成田―豪パース線を新規就航することを明らかにした。20年3月期は新規路線の開設や既設路線への大型機導入で、ANA国際線の生産量(総座席数×輸送距離)は前期比で8%増を想定。20年の首都圏空港発着枠拡大を見据え、成長基盤づくりを続けるとともに、路線拡大にかじを切る。

 片野坂社長は「(17・18年に力を注いだ)安全と品質のサービスの総点検を19年も続ける。総仕上げの年としたい」と述べた。ANAの国内線は現状維持とする一方、国際線では新機材の受領開始に合わせて成長を加速させる方針も示した。

 パース線は週7便で使用機材はボーイング「787」。多くの訪日客が想定される9月のラグビーワールドカップ日本大会開催に合わせて開設し、レジャーや観光に、相互の需要を見込む。パースがある西オーストラリア州は各種鉱物資源に恵まれ、沖合では日本企業を操業主体としたガス田開発「イクシスLNG(液化天然ガス)プロジェクト」の生産も始まり、ビジネス需要にも期待を寄せる。

 19年のANA国際線は2月の羽田―ウィーン線開設や、5月の成田―ホノルル線へのエアバスの超大型機「A380」投入を発表済み。このほか、年内に受領が始まるボーイングの長胴型新型機「787―10」は、従来機よりも座席数が増やせることからバンコク線やシンガポール線といった需要の強い東南アジア路線への投入を検討しているもようだ。

 20年の東京五輪開催前に見込まれる羽田・成田両空港の発着枠拡大については「(羽田で)1枠でも多く獲得したい」と意欲を示す一方、就航路線については「今後の航空当局同士の交渉による」との見通しを示した。

首都圏空港発着枠拡大を見据え、路線拡大にかじを切る(片野坂ANAHD社長)

日刊工業新聞2018年12月26日

  

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