大和ハウスが物流施設の労働力確保へ一手、人材派遣大手と提携

フルキャストホールディングスと、19日にも発表

 大和ハウス工業は自社開発の物流施設における労働力確保を目的にフルキャストホールディングス(HD)と業務提携する。物流施設内の作業は労働集約型で、荷物量の変動に応じて作業負荷が増減する。労働力不足が深刻化する中、必要な時に人員を確保できるかどうかは、施設への入居を判断する際の重要な要素。短期アルバイトの紹介を得意とする人材派遣大手との協業で、入居企業へのサービス拡充を図る。

 19日にも発表する。大和ハウスの物流施設入居企業に対して、フルキャストの持つ周辺の労働力市場に関する情報を提供するほか、フルキャストのサービスを紹介。顧客への営業活動にもフルキャストの専門家が同行し、実績やスタッフ登録状況などを元に、労働力確保の可能性や相場を提示することで入居への不安を和らげる。

 物流施設では季節や曜日、時間帯で荷物量が変わる“波動”対応が課題。急成長する電子商取引(EC)は、セールの開催で短期間に荷物量が集中することも多く、短期労働力の確保は悩みの種だ。

 大和ハウスは北海道から九州まで物流施設を展開するが、地方でも商業施設や工場との間で人材獲得競争は激しい。フルキャストの協力を得て顧客が初進出の地域でも、労働力確保を円滑に行えるようサポートする。

 大和ハウスはこれまで物流施設における労働力不足への対策として、カフェテリアや保育所など厚生施設の充実やロボットのシェアリングサービスに取り組んできた。人材の確保では、業務請負や長期人材の派遣に強い非上場の人材派遣会社とも10月末に提携した。労働力に関するさまざまな顧客の課題に応える体制を整え、開発した物流施設の魅力向上につなげたい考えだ。

日刊工業新聞2018年12月19日

日刊工業新聞 記者

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12月19日
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