冬の福島でもマンゴーは育つ?

共栄が農業事業に着手、寒い時期でもマンゴーやバナナを栽培できる農法確立へ

 共栄(福島県いわき市、加賀屋正之社長、0246・27・3300)は、福島県内で農業事業に乗り出した。バナナやマンゴーの冬期での生産を目指し、東北大学や磐栄運送(同市)と共同で同県葛尾村で試験棟を建設、2019年から試験販売を行う。また、会津地方では地元の農家と組んでニンニク栽培事業を本格化する。

 共栄は東北大学、磐栄運送と共同で福島県のイノベーション・コースト構想に基づく高品質・高付加価値の青果を生産する営農事業を展開する。東北大から技術指導を受け、植物工場事業を進める磐栄運送と共に、バナナやマンゴーを冬期間に10度Cでも栽培できる農法の確立に取り組む。マンゴーの生産では従来は15度C以上が必要だが、10度C程度でも栽培できる農法を実現させる。

 葛尾村に試験棟2棟を完成した。ハウスでは苗をポットで栽培、糖度の高いマンゴーとトマトをそれぞれ数種で実証する。またコーヒーの育苗も行う予定。ハウスではエネルギーを多消費しないで夏季は涼しく、冬期は10度Cで越冬できる苗を育苗し、生産コストを下げる。

 19年夏にも最初の生産を実現し、糖度の高いマンゴーの収穫を目指す。事業化では同村に大型ハウスを建設して同社が販路を開拓していく計画。

 また会津地域では地元農家と連携し、コメの5倍の収入が見込める黒ニンニクの事業を本格化する。共栄と地元の8件の農家が出資して農業法人・会津ガーリックを柳津町に設立しており、現在サンプル出荷に入っている。

 18年は3町の計3万平方メートルに植えて集荷し、実際に青果市場で200キログラムを販売した。19年は5万平方メートルで栽培する。本格販売に乗り出し、最終的には20万―50万平方メートルで栽培し、6―7トンの販売を目指す。

日刊工業新聞2018年12月19日

  

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