生細胞パーツでヒト形?東大、都内で展示会「もしかする未来 工学×デザイン」開催中

 先端技術にデザインの発想を持ち込むとどんな未来につながるか、その可能性を見てほしい―。東京大学生産技術研究所は、東京都港区の国立新美術館で、70周年記念展示「もしかする未来 工学×デザイン」を開催中だ。かつて生研が置かれていた六本木の地で、新時代のモノづくりの議論を導く。

 展示の一つは、細胞を加工したパーツで多様な機能を作る研究だ。生体機能を活用したセンサーや病気治療法が一般的な応用だ。今回は細胞コロニーでヒト形(写真)を作成。2カ月にわたり“生きている”が、やがてヒト形が崩れてくるのもご愛嬌(あいきょう)だ。

 また軽いが高価格のチタンでは、耐腐食性材料として使われる化学プラントの配管廃材に注目。使いやすく芸術的な椅子を試作した。

 生研は2017年に産学研究拠点「価値創造デザイン推進基盤」を設置、研究者とクリエイターの協業を推進している。今回のディレクター、山中俊治教授は「新しいモノづくりにはデザインが欠かせない。多様な人とつながって社会インパクトを考えることが、研究段階から必要だ」と強調する。展示は無料で9日まで。

日刊工業新聞2018年12月6日

  

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