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長野県は“発酵・長寿県”宣言で食品製造業を盛り上げる

付加価値の高い発酵食品の開発やブランド発信を強化
長野県は“発酵・長寿県”宣言で食品製造業を盛り上げる

「発酵・長寿県」を宣言した阿部知事(右から2人目)と青木マルコメ社長(右端)

 長野県の阿部守一知事は「発酵・長寿県」を宣言した。長野は全国トップレベルの長寿県。強みの発酵食品産業の振興を通じて健康長寿を目指す。都道府県単位で同様の宣言をするのは全国で初めてという。

 長野市内で行われた発酵食文化の魅力を発信する「全国発酵食品サミットinNAGANO」において、長野県食品製造業振興ビジョン推進協議会会長の青木時男マルコメ社長とともに公表した。同宣言に基づき、機能性など高付加価値な発酵食品の研究開発をはじめ、発酵・長寿ブランドの発信、世界市場への展開加速、産業間連携による新たな価値の創造を進める。

 都道府県別の平均寿命で長野県は女性で首位、男性は2位の長寿県。県産の食品では出荷額・消費量が全国首位のみそをはじめとした発酵食品が強み。県は食品製造業振興ビジョンを策定し、発酵食品など体に優しい食品を核にした「発酵長寿」企業への支援などを目標に掲げている。
日刊工業新聞2018年11月20日

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