新入社員の離職率低下に貢献した“夢親制度”とは?

アイコクアルファ、育成制度の工夫・改善で働きやすい環境を整える

 アイコクアルファ(愛知県稲沢市、樋田克史社長、0587・97・1111)の新人育成制度が、離職率の低下に効果を上げている。実施しているのは入社してから5年間、マネージャーが親代わりを務める「夢親制度」で、新卒大学生の入社3年以内の離職率は、全国平均の10分の1以下に留まる。課題を乗り越える面白さを実感できる制度も併用する。人手不足を乗り越え、会社の成長につなげる。

 アイコクアルファは自動車用の駆動部品などを手がける。10年ほど前から導入する同制度では、新入社員を教育するマネージャーを「親」とし、仕事からプライベートまで何でも相談を受ける。会社が昼食会を主催するなど、新人と親が打ち解ける風土を醸成。新卒入社3年以内の離職率は、大学卒が1%未満、高卒でも3%以下に留まる。

 最近は新入社員の心理的負担を軽減するため、直属のリーダーがマネージャーに就いていたものを、直属でない先輩に任せるよう制度を改善した。樋田社長は「昔は離職率が高かった」と振り返るが、「最近は『職場の先輩が優しい』という声も聞く」と、成果に目を細める。

 ほかにもチームごとに品質や生産性、安全などの年度目標を立て、達成度合いやその過程を表彰する「課題ラリー」を実施する。「自分たちで工夫する面白みを味わっている点も、離職率低下につながっているかもしれない」(樋田社長)。育成制度のひと工夫で、さらに人材を強化していく。

日刊工業新聞2018年11月19日

  

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