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工作室付きベンチャー支援施設が進化する

MONO、試作開発や量産化の支援を強化
工作室付きベンチャー支援施設が進化する

創業支援施設「MONO」の工作室。新型のレーザーカッターや切削加工機などを導入した

 MONO(東京都江東区、後藤英逸代表、03・6426・0955)は、工作室付きの創業支援施設運営事業で、YONEDA(同大田区)と連携する。入居するスタートアップ企業の試作開発、量産化支援を強化するのが狙い。12月中にYONEDAに射出成形品製造を委託できる体制を整える。今後は電子機器製造受託サービス(EMS)を手がける企業などとも連携する考えで、製造委託先の拡大を進める。

 今回の連携を通じて、入居者が製作した金型の設計データを基に、YONEDAでカセット金型を製作。中国・広東省深センのYONEDAの提携工場で樹脂製部品を製造する。1ロット当たり数百から数千個の生産に対応する。価格は要相談だがカセット金型を使用することで、一般的な製造委託に比べて低コストで量産できるという。

 MONOは約3000万円を投じて、工作室付きの創業支援施設「MONO」(東京都江東区)をリニューアルオープンした。施設の拡張と加工設備の増強を行った。経済産業省のスタートアップファクトリー構築事業の助成金を活用した。

 外部利用が可能な会議室のほか、19―25平方メートルのプライベートオフィス4室を増設した。また工作室に米ユニバーサルレーザー製のレーザー加工機や、DGSHAPE製の3次元切削加工機などを導入。新設備の導入で、幅610ミリ×奥行き305ミリメートルの加工対象物(ワーク)を自動で加工でき、作業の効率化につなげる。
日刊工業新聞2018年11月14日

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