YKK、インド国内専用ファスナー投入へ

 YKKは2019年1月にもインド国内向け専用ファスナーを市場に投入する。低価格帯のジーンズ向けに金属ファスナーの販売を開始。まず試験的に販売をはじめ、2年後に増販を見込む。インドやインドネシアなど新興国では専用商品の展開により市場の開拓を強化。ファスニング事業全体で20年度に17年度比約36%増の128億8000万本のファスナーの販売を目指す。

 新たにインドで国内向けに販売を始めるのは、1000―2000円程度の低価格帯ジーンズ向けの金属ファスナー。コスト削減と価格に見合った品質の両面を追求し、材料や製造方法などを見直して一から開発した。

 インドでは都市部を中心に男女ともにジーンズをはく人が増え、需要が高まっている。現状、インドの女性は民族衣装のサリーを着る人が圧倒的に多いが、今後は近代化により、ジーンズなどカジュアルな服装がサリーの代替になる可能性も高いとみる。こうした服装の変化を見据え、インド国内でのジーンズ市場拡大を狙う。

 YKKはインド・ハリアナに工場を構えており、すでに増産体制を整えている。これまでも加工・輸出向けと国内向けに生産販売を手がけてきた。インド国内向けの専用ファスナーを展開することで、新興国市場の拡大につなげたい考え。

 同社は高機能・高価格帯のファスナーを強みとする一方、ファストファッションをはじめ汎用品の量的拡大を最大の目標に掲げている。高機能と汎用品の両方を追求する戦略で、先進国、新興国ともに市場拡大を進める。

日刊工業新聞2018年11月6日

  

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