アシックス、個人の運動状態に適したウェア製品化へ

カスタムメード事業拡大

 アシックスはシミュレーション技術を活用し、消費者個人の体形や好みに合わせたスポーツウエアを作る、カスタムメード事業を拡大する。2019年中をめどに専用計測機を導入した複数の販売店舗を通じ、個人の体の動きに合ったスポーツウエアが提案できる体制を構築する。製品試作の時間短縮やコスト削減のほか、個人の運動状態に適したウエアの製品化につなげる。日本で実績を作り、欧米の旗艦店を中心に海外展開も行う。

 アシックスは、17年からランニングタイツの製作でシミュレーション技術を活用してきた。大阪と東京の直営2店舗で3次元計測機を導入し、静止状態のウエストや太ももサイズなどを約5分で測定して、画面上で着装状態を再現。それに応じた店舗内の製品試着を行い、最適サイズのタイツを提供している。

 このビジネスモデルを応用し、今後は店舗に来店した個人の身体各部の寸法に加え、胴体や手足の上下運動、回転といった動きを計測する。衣服圧や生地張力の程度など、体形や動きに応じた着装状態も解析。静止した状態に加え、運動時に適切な張力分布となるよう設計精度を高める。具体的には、加圧シャツなどへの適用を図っていく。

 アシックスは14年、スポーツウエア解析に特化したソフトウエアを開発。同社のスポーツ工学研究所(神戸市西区)でシミュレーション技術を磨き、店舗への順次導入を図っていく。

日刊工業新聞2018年10月29日

  

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