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ロボットもクールビズ?日本初の空冷ウェア

THKとミズノが共同開発
 THKとミズノは17日、人型サービスロボットが発する熱を空気で効率的に冷却するウエア「エアリージャケット=写真」を共同開発したと発表した。ロボットに搭載した吸気ファンで衣服内に空気を取り込んで循環させ、ロボットの温度上昇を胴体部で2・2度C、腕部で4・3度C抑制する。温度上昇の際に停止するようあらかじめ設定した最高温度の約70度C以下に抑えることで、高い出力で長時間の連続稼働を実現した。

 ミズノがスポーツウエアや作業着の開発で培った技術を応用し、THKの人型サービスロボット「シード・ノイド」向けに共同開発した。たるみのないパターン設計を採用することなどで、動きの中での袖や胴の生地のズレを軽減。吸気ファンを肩背面に設置して主に手首から排気することなどで、ウエアのフィット性や高い冷却効果を実現した。

 両社によるとロボット向け空冷ウエアは日本で初めて。シード・ノイドのオプション機能として、受注生産を予定する。
日刊工業新聞2018年10月18日

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