口コミで広がった大阪ガス子会社の運転教育プログラム、人気の理由は?
受講者数はもうすぐ10万人を超える
大阪ガス子会社の大阪ガスオートサービス(OGAS、大阪市此花区、湯川素哉社長、06・6462・9701)が提供する法人向け「安心運転教育プログラム」の受講者が11月末にも10万人を突破する。約20年前に始めた当初は大ガスグループ社員の受講が大半だったが、独自のビデオ診断システムが好評で、関西企業中心に口コミで受講者が増加。地域ガス会社や電機メーカーなどへの出張研修も奏功し、全国の受講拡大につながった。
同プログラムはビデオ診断システムを搭載した専用の研修車を使う。指導する講師と2組以上の受講者が乗車し、公道を運転する。小型カメラや車間距離センサー、録画測定器などを使い、走行中の運転状況をあらゆる角度から録画する。
走行後に受講者は講師や他の受講者と一緒に運転映像をチェック。これにより運転のクセや注意点に気付くことができる。本人はできていると思っても、一時停止や左右確認が意外にできてないことも多いという。出張研修では受講先の企業に研修車で出向き、携帯型のビデオ診断システムを活用し、OGAS内と同じ環境でプログラムを提供している。
企業にとって自社の社員が安全運転を心がけるのは、事故の抑制と保険料削減にもつながる。プログラム導入前に年間163件の車の事故があった企業では、導入後、事故が同57件減少し、年間保険料を約6600万円節約できたという。
OGASの提唱する“安心運転”は「単に安全運転を求めるだけではない」(釜下功常務)。企業ドライバーの運転教育を通じ人材育成を図り、各社の発展につなげることを目指している。
同プログラムはビデオ診断システムを搭載した専用の研修車を使う。指導する講師と2組以上の受講者が乗車し、公道を運転する。小型カメラや車間距離センサー、録画測定器などを使い、走行中の運転状況をあらゆる角度から録画する。
走行後に受講者は講師や他の受講者と一緒に運転映像をチェック。これにより運転のクセや注意点に気付くことができる。本人はできていると思っても、一時停止や左右確認が意外にできてないことも多いという。出張研修では受講先の企業に研修車で出向き、携帯型のビデオ診断システムを活用し、OGAS内と同じ環境でプログラムを提供している。
企業にとって自社の社員が安全運転を心がけるのは、事故の抑制と保険料削減にもつながる。プログラム導入前に年間163件の車の事故があった企業では、導入後、事故が同57件減少し、年間保険料を約6600万円節約できたという。
OGASの提唱する“安心運転”は「単に安全運転を求めるだけではない」(釜下功常務)。企業ドライバーの運転教育を通じ人材育成を図り、各社の発展につなげることを目指している。
日刊工業新聞2018年10月22日