新トンネル組み立て工法、鹿島が施工実験開始

省人化・工程短縮を実現

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 鹿島は15日、プレキャストコンクリート(PC)部材を使い開削工法向けトンネルをリング状に組み立てる「スーパーリング工法=写真」について、実物大の施工実験を実施したと発表した。鹿島機械技術センター跡地(神奈川県大和市)で、三井住友建設と共同で各施工工程の実現性を検証し、実際の工事に適用できることを確認した。今後、鹿島は都市部の短い道路トンネル工事に提案を目指す。

 同工法は従来の現場でコンクリートを打設する工法に比べ、作業員数を約90%、躯体構築の工程を約50%低減できる。

 実験では2車線の道路トンネル構築を想定し、一つのリング外径を12メートル、厚さを50センチメートル、幅を1メートルとした。また、当初は1リング構築に4片のPC部材を検討したが、運搬を含む経済合理性がある8片に変更した。

 実験により、リング状に組み立てる時の真円度がほぼ真円で、目違いも微小であることを確認。クレーンによる立て起こしと立て置き時の応力度、目開きや変形も予想の範囲内だった。スライド時の施工性がスムーズな上、高い止水性も確認した。

日刊工業新聞2018年10月16日

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