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商談件数が右肩上がりの自動テープ剥がしユニット、「貼り・剝がし自動化」を組み込む

商談件数が右肩上がりの自動テープ剥がしユニット、「貼り・剝がし自動化」を組み込む

サークル状のリニアライン(剝がし工程側)

 マルゴ工業(長野県岡谷市、山岡俊幸社長、0266・28・1211)は、自社製品の自動テープ貼りユニットを組み込んだリニア自動ライン化のソリューション事業を強化する。新たに、自動テープ剝がしユニットを開発し、このほどデモ用として「自動テープ貼り/剝がし」ラインユニットを完成。展示会などでデモンストレーションに利用する。

 これらテープ貼りユニット・ソリューション事業の強化により、2018年9月期に約1億円だった同事業の売り上げを、19年9月期には倍増の2億円とする考えだ。

 新開発の「自動テープ貼り/剝がし」ラインユニットの機構は、自動テープ貼りユニットがテープをカットしながら連続してライン上の対象物(ワーク)に貼りつける際、直線にテープを貼りながら複雑な上下運動で、剝がし時のつかみ用として上部に飛び出たタグを形成。このタグを剝がしユニットがつかんでテープを剝がし、回収用粘着テープの粘着部分に貼り付けて巻き取りながら、連続回収する仕組みだ。

 貼り付け時に形成したタグが、進行方向に倒れがちな点を勘案し、剝がし工程の手前に、タグを起こすブラシを設けたり、テープを連続してつかむ剝がしユニットの爪にテープ表側の潤滑成分が付着しないように滑り止めを付けるなどした。

 マルゴ工業のテープ貼りユニットはここ3年、商談件数が右肩上がり。そうした中で、塗装時の養生テープやクリーニング用に一度貼ったテープを剝がす需要があることから、今回のデモユニットを開発した。山岡社長は「当社が得意な各種FA(工場自動化)機器製造ラインに、多様なテープ貼りユニットを組み込むことで、より付加価値を高める」狙いだ。
日刊工業新聞2018年10月12日

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