スター精密、中国生産見直し。スイス型自動旋盤をタイへ移管

 スター精密は、中国で生産して米国に輸出している棒材を加工するスイス型(主軸移動型)自動旋盤の生産を、2019年にタイ工場(ナコンラチャシマ県)に移管する。医療機器関連向けの中位機種を対象にタイ工場に振り向ける。米国が課した中国からの輸入品への追加関税の影響を最小限に抑えるための措置。今回の対策により、医療機器関連向けの一大市場である米国での競争力を維持する。

 スター精密は欧州で自動旋盤のシェアがトップ。上位機種を日本の菊川工場(静岡県菊川市)で年間200―300台生産。中位機種と下位機種は中国で同約3000台、タイで同約850台をそれぞれ生産している。

 米国に輸出するスイス型自動旋盤は、医療機器関連向けが中心。小型化・軽量化のニーズに対応し、受注を伸ばしている。タイ工場は生産能力に余力があり、早ければ19年から米国向け機種の生産を始める考え。これに伴い、タイ工場の生産規模は同約1100台に拡大する。

 中国工場(大連市)は中国国内向けの生産が中心。旺盛な中国国内の需要に対応するため、19年1月稼働に向けて建設中の新工場棟は計画通りに進める。

 中国から米国に輸出する製品への関税率は、米国による制裁関税25%が上乗せされて29%に引き上がる。機械各社で中国での生産を見直す動きが広がっており、同社も最終生産地の変更が必要と判断した。

日刊工業新聞2018年10月10日

  

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