F1で培った技術を企業向けに提供、NTTコムの高速通信サービス

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F1チームを支える通信技術を企業にも提供する
 NTTコミュニケーションズ(NTTコム)は年内をめどに、自動車レースの最高峰フォーミュラ・ワン(F1)の名門チームであるマクラーレンに導入した通信網仮想化技術「SD―WAN」をベースにしたサービスを企業向けに提供する。膨大なデータに優先度を設けて選別し、異なる通信網で送受信することで安定した高速通信を実現する。1分1秒を争うF1で培った技術を活用し、ビッグデータ(大量データ)の即時対応が不可欠な企業のデジタル変革を支援する。

 NTTコムの新サービス「SD―NSタイプB」は、VPN(仮想私設網)とインターネット回線などの補完回線を柔軟に組み合わせて、優先順位に応じた効率的なデータ転送を行う。リアルタイムに動く膨大なデータの分析を複数拠点間で共有したい企業などからの需要が見込めそうだ。

 これまでVPN回線で送信していた比較的重要でないデータを補完回線経由に変更することで、重要なデータをVPN回線で優先的に送信できるようにする。大容量データも補完回線経由に変更することでVPN回線の逼迫(ひっぱく)を防ぐ。各種設定を一元管理でき、世界各国でサービスの提供が可能。

 NTTコムはマクラーレンのテクノロジーパートナーとして2018年シーズン全戦で各サーキットとマクラーレンの英本社などを結ぶSD―WANを活用した通信網を担っている。F1マシンに搭載するエンジンの回転数やブレーキ圧など1レース当たり数百ギガバイト(ギガは10億)に達する膨大なデータを瞬時に送受信することでレース戦略の迅速な策定に貢献している。

日刊工業新聞2018年10月4日

COMMENT

F1はテイルトゥノーズの接戦を見るもの楽しいけど、戦略も奥深く面白い。マシンの状態やライバルのタイム、刻々と変わる天候など、相当な情報量を総合的にみて、早く決断しなければならない。ちょっとした通信のもたつきが致命傷になるのだと思う。量・速さ・信頼性全てが高いレベルのサービスなのではないかと想像する。

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