携帯大手の相次ぐ動画サービス拡充、5G時代への備え?

セットで“お得感”提供

 携帯電話大手が動画サービスを強化している。NTTドコモは5日、光回線を用いて約13万件の映像コンテンツを視聴できる新サービスを始めた。ソフトバンクは6日にアベマTVなどの動画サービスを使い放題にする新プランを開始。KDDIも動画配信大手ネットフリックスの動画などが楽しめる大容量データプランを始めた。携帯料金引き下げ圧力への対抗策として通勤・通学時に携帯端末で楽しめる動画サービスの拡充が続きそうだ。

 ドコモの新サービス「ひかりTV forドコモ」は、ドコモ光などの光回線を利用し79の専門チャンネルと地上・BSデジタル放送に加え、約13万件の映画やドラマ、音楽ライブなどが視聴できる。料金はドコモユーザーであれば2年割の契約で月2500円。スポーツ動画配信サービス「ダゾーンforドコモ」とのセット料金は同3280円になる。

 セットトップボックス「ドコモテレビターミナル」をテレビに接続して視聴する。USBハードディスクを接続すれば番組の録画が可能で、専用アプリケーション(応用ソフト)で自宅の別室、外出先からスマートフォンやタブレットで録画予約、視聴ができる。

 動画サービスの強化を巡ってはKDDIが8月28日、ネットフリックスの「ベーシックプラン」とauの動画配信サービス、ビデオパスの「見放題プラン」がスマホの通信料金とセットで月5500円から利用できるセット料金プラン「auフラットプラン25ネットフリックスパック」始めた。通話と月25ギガバイト(ギガは10億)のデータ通信ができる。

 ソフトバンクも月50ギガバイトまで使えるデータ容量に加え、「ユーチューブ」「TVer」「ギャオ!」「フールー」「フェイスブック」「LINE」「インスタグラム」など八つの動画サービス・会員制交流サイト(SNS)が使い放題となる新プラン「ウルトラギガモンスタープラス」を9月6日に始める。使い放題対象の動画サービス・SNSを今後拡充していく方針だ。

 2020年の商用化が予定される第5世代通信(5G)は、現状の4GLTEの約100倍の高速通信が可能になる。4Kなど大容量の高精細映像も携帯端末で楽しめるようになることから、ドコモでは「今後も先進技術を活用し、顧客に新しいエンターテインメント体験を提供する」としている。

 

(文=水嶋真人)

日刊工業新聞2018年9月6日

日刊工業新聞 記者

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09月06日
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各社とも動画など各種サービスと通信をセットにした一体型プランで“お得感”をアピールできるか注目されそうだ。
(日刊工業新聞社・水嶋真人)

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