戸建住宅への高い依存度見直すミサワホームの一手

複合施設など、まちづくり事業を育成

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JR三島駅前で開発する「ASMACI三島」(静岡県三島市)
 ミサワホームは戸建住宅に次ぐ成長の柱として、まちづくり事業を育成する。少子化・超高齢化社会の進展を背景に、住居と医療・介護、子育て支援施設を一体整備する複合施設を提案。生活に必要な機能を集約したコンパクトシティーの開発や、古い建物の耐震性や耐用年数を向上して再生するリファイニング建築も訴求する。戸建住宅への依存度が高い事業構成を見直し、収益源を拡大する。

 ミサワホームは工業化住宅の供給や住環境の整備で得た知見を活用。「今は住まい方や都市の再構築まで求められている」(都市開発課の山崎将仁課長)とみて、にぎわいや地域コミュニティーの創出に重きを置く。中長期では、空洞化や消滅可能性都市といった課題の解決も目指す。同事業が売上高に占める割合を、2019年度に16年度の9%から14%にする計画だ。

 まちづくりの独自ブランド「ASMACI(アスマチ)」も前面に押し出す。3月には病院の移転に併せ、クリニックや病児・病後児保育が可能な保育施設、調剤薬局一体型のコンビニエンスストアとマンションを整備した初めての物件が完成。

 これをモデルに、さらにホテルや健康増進施設を備えた施設の開発にも着手した。同様の物件を年1件ずつ計画し、事業拡大に弾みを付ける。

 医療や介護、子育て支援を中心とする複合施設やコンパクトシティーの開発と並行し、リファイニング建築を用いた既存ストックの活用も加速する。すでに、自治体や企業の遊休資産や専門学校を賃貸物件に再生させた。自社で手がける複合施設と組み合わせ、より大規模な整備も視野に入れる。付加価値を高めたいマンションデベロッパーとの共同事業にも乗り出す。

日刊工業新聞2018年10月1日

COMMENT

葭本隆太
デジタルメディア局
ニュースイッチ編集長

今後の人口減少を見据えれば、新築戸建住宅市場は大きな成長は見込みにくいので、ハウスメーカーにとって第二の柱の構築は不可欠といえそうです。

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