増える外国人雇用、人材のグローバル化が目指す先は

鶴見製作所、「働き場所は固定しない」

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8月末に同社初の海外インターンのベトナム人学生を京都工場で受け入れた
 鶴見製作所は農業用水や雨水などの排水機場、土木建設工事現場の排水で使う水中ポンプを手がける。海外生産拠点は台湾や中国・上海などに加え、ベトナム・ホーチミンでの10月からの工場稼働を控える。

 現在、同社の外国人社員数は29人。うち13人が中国籍、12人がベトナム籍という。外国人社員は、工場での技術者や技能実習生のほかに、国際営業部に4人いる。総勢34人の国際営業部は大阪市鶴見区の本社で「海外の現地法人とのやりとり」(人事部の辻本祐佳主任)が主な業務となる。

 同社の外国人雇用は優秀な技術者確保と同時に、日本人社員の意欲向上という相乗効果を狙う。海外で活躍する技術者として、語学や文化面でも即戦力となる人材獲得を目指している。ネパール人の技術営業者が約2年の国際営業部での仕事を経て、9月からシンガポールでの勤務に就くなど「今は働き場所を固定せず、グローバルに活躍できる人材を増やそうとしている」(辻本主任)という。

 ベトナムの工場開設が間近とあって、人事部の吉井康富部門長は「ベトナム人の優秀な人材を紹介してもらい、新卒入社してもらうことも視野に入れている」と話す。8月末には金沢工業大学の学生とコンビを組んだベトナムの越日工業大学の学生を、9月中旬には日本の人材紹介会社の斡旋でベトナムのホーチミン工科大学からの学生を、インターンシップ(就業体験)生として京都工場(京都府八幡市)でそれぞれ受け入れた。
(文=大阪・林武志)

日刊工業新聞2018年9月25日

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日本で研さんした外国人技術者は海外製造拠点で「現場リーダーとして本社などとコミュニケーションをとりながら、現地の労働者を統率してほしい」(吉井部門長)という狙いが込められている。(大阪・林武志)

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