ダヴィンチと競合で…リバーフィールド、手術支援ロボの実用化延期 

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ダヴィンチの牙城を壊すことは容易ではない(ダヴィンチXi)
 リバーフィールド(東京都新宿区、川嶋健嗣社長=東京医科歯科大学教授、03・5919・4928)は、2020年を目指していた手術支援ロボットの実用化時期について2年程度延期することを明らかにした。先行する米インテュイティブサージカル(IS)が「ダヴィンチ」の廉価版を発売するなど市場の動きが速く、戦略を見直す必要があると判断した。年内までにロボットの価格帯や適用領域など開発の方向性を決め、市場で後発優位を発揮していく考えだ。

 リバーフィールドは空気圧駆動を用いた鉗子を備え、人の体や患部に触った感触を操作者に伝えられる内視鏡手術支援ロボットの開発を進めている。しかし、ISの最新機種「ダヴィンチXi」の完成度は高く、5月には日本で廉価版「同X」が発売された。ダヴィンチの周辺特許が切れることによるロボットの低価格化を見越し、日本勢をけん制した格好だ。

 川嶋社長は「ダヴィンチの先行メリットは大きく、これを覆すのは難しい。滑らかな動きやカメラの性能などトータルの完成度が高く、廉価版の発売により価格競争では勝てない。焦って市場に投入するより、状況を見極めたい」と話す。医師からのヒアリングを重ね、市場のニーズを把握し、ダヴィンチとの競合の有無を踏まえながら、価格帯や適用領域、納入先の病院規模を検討する。

 国産手術支援ロボットでは川崎重工業とシスメックスが共同出資するメディカロイド(神戸市中央区)が内視鏡手術支援ロボットの実用化を進めており、ダヴィンチの牙城を崩せるか注目されている。

日刊工業新聞2018年9月18日

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富士キメラ総研(東京都中央区)によると、手術支援ロボットの国内市場は23年に17年比2・3倍の140億円と予測する。参入メーカーの増加とともに市場が拡大するとみられている。

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